曽慶市民センター
大東町曽慶字神蔭32-1
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かっぱ伝説と「そげっぱ」

曽慶川かっぱ伝説

曽慶地区と摺沢地区の境にある「滝」には、かっぱを祀るほこらがあります。 ここに架かる赤い橋は「かっぱ井戸橋」です。

 むかしむかし、この曽慶川上(大石平)、下(川口)に二組のかっぱ連中がたむろしており、 「俺たちは一番偉くて強いのだ」と、双方ともに信じ込み威張っていたんだと。 なにもたいした違いはないかっぱのことだから、 両手足とも指はそれぞれ三本ずつで頭にはハシッコあたりに若干のふさふさ毛のあるお皿をつけていたが、 ただ一つの違いは大石平組は背中当てを来て、川口組は腹当てみたいなのを着用していたしていたと。

 ある年、さっぱり雨の降らない日が続いたと。 なにせ、頭のお皿が干からびてしまえば終わり、 生きていけないかっぱの定めなんだと。これは大変だと思索しているところへ、 誰かがこの川の中ほどに「滝」というところがあって真平な畳石が敷き詰めてあり、 そこにはどんな干ばつでも干乾びることなく清水がこんこんと湧き出る井戸があるという。

 それを聞いた連中、なにせ命に関わることだからそれ行けとばかりに滝の畳石を目指して大忙し、 大急行したらどうだ、同じ噂を聞いたのか、大石平組も川口組も同着だったと。 で、どっちが先にこの井戸の水を飲むか、まだ今のじゃんけんを知らない連中だから、 それではお互いから代表を出して先方の頭のお皿を落とした方から飲むことにしたと。

 そうしたらどうしても大石平組の勝ち。川口組は残念で口惜しいし、頭の皿の水もますます干乾びてくる。 一計を案じて先に引いたその線はあまりにも大石組に有利だから、少し斜めに引き直せとなったそうだ。 人のいい大石平組も可哀想になって現在の線に引き直したんだと。

 それからは、双方とも五分五分でお水も公平に飲み、これからは毎満月の晩にこの滝畳石に集まり、 お皿落としのお遊び等をして仲良しになり、それぞれ楽しくお家に帰ったと。


曽慶川かっぱ伝説より

「かっぱ井戸橋」の下に、かっぱ井戸があったとされています。 平らな畳石が並び、ここでかっぱ達がお皿落としの勝負が行われたと伝えられています。

曽慶イメージキャラクター「そげっぱ」の誕生

結いねっとそげいが曽慶地域のイメージキャラクターを公募したところ、曽慶川かっぱ伝説をモチーフにした、「そげっぱ」が選ばれました。 公式キャラクターとして、看板、車、曽慶地域の至る所で活躍しています。